2013/08/04

経験から学ぶ


今週末は清水でみなと祭り!

日曜日ですが事務所に来てパンフレット作りをしました。あと事務作業と。

私みたいな創業したばかりの者が週末に休むなんてとんでもない。電話や問合せの無い土日こそ溜まっている事務作業を一気に片付けるチャンスですから。


なんて会社を始める前はちっとも思わなかった。むしろ忙しそうに働いている人たちが不思議でならなかった。「適度に休息取らないなんてむしろ効率も質も落ちるじゃん」と。労働を余儀なくされるサラリーマンならまだしも自分で休むも働くも決められる立場の人間がこうも働くのかと疑問でした。


しかし実際その立場に立つと自分も見事にそうなっているのです。なぜか。それは「休む理由よりやるべき仕事の方が明確に存在しているから」なんだと思います。これは経験から学んだことです。



孔子やプラトンなど大昔の偉人の言葉や著作が現代の私たちにも影響を与えるのはその普遍性からだと思いますが、同時に彼等の言葉の真意は各々の経験を通して実感する他無いと思います。そこには未来に生まれた利得は一つもなく、つまりは道徳を積み上げることに近道は無い(これも言い尽くされた格言ですが)




話は変わりますが、よくWebの世界でブログなどサービスを利用する際に「Hello World」という言葉が出ていますが、この言葉の感動はインターネットが当たり前になった現代ではあまりピンとこなくなった気がします。しかし2000年以前にホームページを苦労しながら作った人たちがHTMLを手探りで学びながら打ち込んだ「Hello World」という文字がディスプレイに表示され、自分の力で世界と繋がったときの感動を現代で経験するのは困難になってしまいました。



そういう意味では矢沢永吉さん。彼が弁がたつ優秀な学者と対峙しても全く動じずに平凡な言葉で相手を凌駕してしまうのは経験とその経験から学んだ自らの知恵を絶対的に信じているからだと思います。



私は賢い人間ではないけれど、せめて少しばかりでも将来は若い人たちに「もの知り」の知識ではない「生きた知恵」を教える人間になりたいものだと思います。


まぁ何となく50年後には「論語を読むべし」とか1000年昔の人と同じようなことを、くどくど若者たちに言っている気がしてなりませんが。