2014/05/13
(主に静岡県の) 人口から現在•未来を考える ②
前置きが長くなりましたがここから静岡県の都市人口から現在と未来を考えます。
前述した日本創成会議の2040年のリストを参考にしています。(エクセル版だと並べ替えができるのでとても便利です)
あとは補足で全国長寿ランキング。
http://area-info.jpn.org/nenHN0001All.html#area112437
まず静岡県で消滅の危険が高いとされるのが以下
• 東伊豆町
• 川根本町
• 西伊豆町
• 松崎町
• 南伊豆町
殆どが伊豆半島ですが、県中部や西部では吸収合併が行われ、小さい町村がそもそも少ないのが原因です。次に上記ほどでないが危険な地域をみてみます。
• 熱海市
• 伊豆市
• 下田市
• 伊東市
• 森町
• 小山町
ここでも伊豆半島が市にも関わらず4つも挙がっています。主たる産業が観光業で、それが芳しくない。
反対に若年女性人口変化率を基準に優良市町村をみてみます。
静岡県で最も良い数字なのが長泉町。なんと全国1800位中1763位で-9.4%。人口に関しては2000人の増加が予想されています。更に特筆すべきは仮に地方の人口流出が進行した場合の数値が-7.1%と若い女性が通常予測より増えることになります。
この予想から現在長泉町が経済成長を続けていて人口維持と若者の居住を両立できているのだとわかります。
長泉町に次ぐ数字が吉田町です。小さい町ながら大手企業の誘致に成功しこちらも人口は微減にとどまっています。
その後袋井市と河津町が続きますが、河津町には注意が必要です。
通常の左の数値では-24.2%悪くはないのですが、右の数値では-42.7%と劇的に悪化する。これはひとつ母数が少ないことが原因です。
またこの推計人口は都市の平均年齢と密接に関係していて、基本的には年齢が若い市町村が、減少率の低い、良い数値になるのですが、河津町は全国317位の高齢の町とその前後をみわたしても消滅危機の町が並んでいるので全く安心できない状況です。
河津町の次は御殿場市。高齢者も多いですが、自衛隊の演習場があるため定期的に若年層が移り住んでくるためこの結果となっていると思われます。
では静岡県の中心に位置する静岡市ではどうでしょうか。
まず人口が激減しています。これは前述の過疎地域の合併に加え、元々広大な静岡市では市内の一部を除いては普通に過疎地域であるということが理由と思われます。
ちなみに市内の平均年齢は
• 清水区 (46.78才)
• 葵区 (46.69才)
• 駿河区 (44.08才)
となっています。清水区は蒲原地区や庵原地区など農村漁村地区が多いです。葵区は静岡駅周辺の繁華街などありますが、それを差し引いても市内で最も広大な農村地域です。結果的に駿河区が一番若いという結果になっています。
最後に未来を考えたまとめです。
時刻:
9:22 PM